学生のメッセージ

田中心瑚
2年生(2024年時点) 六甲アイランド高等学校出身

皆で頑張れる! この団結感がここで学ぶ魅力。

どうして看護師を目指そうと思ったのですか?

「まだ幼かった頃に病院で母親と離れて検査をしなくてはならないことがありました。初めてのことだらけで怖くて泣いてしまって、そうしたら、そのときに付いていてくれた看護師さんが手を握りながら優しく声掛けしてくれて、まるでお母さんがそこにいるかのように安心できて。それからは、病院という職場や看護師という職業に目が行くようになりました」

高校生のときはもう看護師になると決めていたのですか?

「そうですね、看護師になるのに役に立つのではないかと思い、高校はノーマライゼーション*やコミュニケーションなどの勉強ができる場所を選びました」

この大学を選んだ理由は何だったのですか?

「中学の部活の先輩が既に通っていて、『先生がしっかり教えてくれるのがいい』と聞いていたからです。少人数できめ細かい指導があるということに惹かれました」

実際に入学してみてどうですか?

「”皆で一緒に頑張っている”という感じが強くていいです!私は三宮から大学まで直通のバスで通学しているのですが、テスト中などはバスの中で友人と一緒に復習するなど助け合ったり、支え合ったりしながら日々を過ごしている感覚があります。テスト前だけ淡路島に下宿している同級生の家に泊まって皆で勉強することも。
あと、分からないことがあったら先生の研究室に行けば個々の質問に対して丁寧に教えてもらえるので、それも助かっています」

2年時の実習はどうでしたか?

「1年生のときの実習とは比べ物にならないくらいの量の勉強をしました。実習が終わる17時半で起床は5時。この間に行う毎日の準備が本当に大変でした。でもこの実習期間で、現場で看護師が何をどうやって考えて動く必要があるのかを現実的に知れたことがとてもよかったです。現場の看護師さんの一つひとつの作業には、根拠と配慮と計画や思考のもとにすべてが行われていることを間近で見て、改めて看護師に対して尊敬の念を持ちました。そして、自分も看護師として頑張っていきたいという思いも改めて強くなりました。
あと、実習を経て先生との関係がさらに深くなりました。実習での姿をしっかりと見てくださっていて、自分のいいところや、今後の課題について、現場目線でアドバイスがもらえたこともとても貴重だと感じています」

勉強以外の学生生活はどうですか?

「男女の垣根なく、同じ学年のメンバー皆で仲良く過ごせていることが支えになっています。2年間過ごしてみて、自分だけじゃなく同級生の話を聞いていても、先生と事務局の方々が親身なこともよく分かりました。3年時はずっと実習だと聞いているので、より学内での絆が深まるのかなと思うと今から楽しみです。あと、食堂が安くておいしいのも嬉しいです(笑)」

*障害者や高齢者などの社会的弱者を特別視せず、誰もが社会の一員であるといった捉え方をすること。

東誠侍
1年生(2024年時点) 東京農業大学第一高等学校出身

自分が好きなことで、人の役に立ちたい。

どうして看護師を目指そうと思ったのですか?

「国家資格が取れて、自分が興味が持てるものって何だろうと考えているなかで、人が好きで、人の役に立ちたいという思いがあり、看護師にたどり着きました。日本の現状と未来を考えてみても、看護師自体が足りていないし、男手ももっと必要なのではないかなと思ったのも理由の一つです」

実家は東京だと聞きましたが、どうしてこの大学にしたのですか?

「母親が淡路島出身で、淡路島にいる親戚から評判のいい看護大学が淡路島にもあると聞き、この大学を知りました。学生と先生の距離が近いこと、自分が目指しているその道のプロである教授たちが身近に存在していて、聞きたいときにすぐ話が聞ける環境で過ごせるのは貴重な体験になるのではないかと思い、選びました。あと、もともと大都市より自然が好きだったことや、都会でも田舎でもない淡路島という環境は初めての一人暮らしにもいいのではないかなと思ったことも、この大学を選んだ理由です。今は淡路島内に下宿をしてそこから通学しています」

実際に入学してみてどうですか?

「1年生の前期はこの生活に慣れるのに精一杯でした。後期になって専門的な授業も徐々に増え始めて、想像はしていたけれど、本当に看護の勉強は忙しいし大変です。他大学で他学部の友人たちとはやはりかなり違いを感じています。『しっかり勉強しないと!』と、気が引き締まりました。同時に、後期になってこの大学の先生たちが学生に対して熱心で親身になってくれていることの重要性が身に染みています」

淡路島での生活はどうですか?

「放課後に友達と教室で勉強したり、課題が多いときは家に集まって皆で勉強したりと、楽しくやっています。少人数制なので、高校の延長のような感じがあって、同級生ともすごく仲がいいです。
あと、淡路島での人間関係は東京より人情を感じる瞬間が多くて心地良いです。ご近所の方々やよく行く飲食店の方々も親戚みたいに接してくれて、ほっこりします。

休みの日には、友人と車で神戸・大阪や四国などにドライブもできるし、地元から離れたことで、地元の友人が淡路島に遊びに来てくれたり、東京に帰ると普段会えない分、時間を作って会いに来てくれる人が増えたりと、下宿生活になってからの方が地元の友人とも関係が深くなりました」

実習にも参加して、この1年でよりリアルに看護師という職に触れたと思うのですが、今はどのような心境ですか?
「本格的な学びが始まって、不安や迷いが生じた瞬間もありました。でも、やっぱり『看護師になる道を選んでよかった』と思っています。並行して保健師も目指したいです。海外での看護師経験もしてみたいですし、若いうちは身を粉にしてこの仕事に打ち込みたい。そのために、これからも頑張って学んでいきたいと思います」

水口尋太
4年生(2024年時点) 高砂南高等学校出身
田中望月
4年生(2024年時点) 米子西高等学校出身
中野真大
4年生(2024年時点) 神島高等学校出身

仲間の存在に助けられた4年間

卒業おめでとうございます。この大学での4年間はどうでしたか?

水口さん(以下、敬称略):
「僕たちの学年は最初の2年間がコロナ禍で、同級生にも全然会えないし、友達もなかなかできない大学生活のスタートでした。最初は辛かったです。でも、4年生になってから”この大学に入ってよかった”と痛感しました。他の看護大学生がまだ国家試験の勉強を始めていない時期に、ここでは国家試験対策が始まったことが自分にとっては大きかったです。自分では絶対こんなに勉強できなかったと思います。大学の教職員の方々がスケジュールを組んでサポートしてくれたから、看護師になれたと思います」

田中さん(以下、敬称略):
「私にとっても、国家試験対策が他大学より早く始められたことは、この大学に来てよかったと思ったことの一つです。
ただ、私は何よりも、3年生の実習が一番思い出深いです。実習先の病院も、一緒に実習に参加したメンバーも、引率の先生も、指導してくれた看護師の方も、担当させて頂いた患者様も、すべての出会いが学びにつながりました。実際に現場である病院で患者さんや看護師さんと関わることができて、本当に楽しかったです。座学の勉強と現実は全然違うことも体感できて、そこから得られるものも多かったです。もっともっと看護師の仕事への思いが強くなりました」

中野さん(以下、敬称略):
「僕は実習がもう必死の毎日でした。それまでの日々でしっかり勉強してこなかったから、実習の半年間でその穴を埋めるのが大変だったし、毎日の実習記録もなかなかしんどい体験でした。でも、今は実習に行けて良かったと思っています。実習先の病院で、”こんな看護師になりたい!”と思える現役看護師さんとの出会いがあって、自分のなかの未来の看護師像が固まりました。そのおかげで、実習後も頑張れました」

水口:
「僕も最初の2年間はあまり勉強していなかったから、実習は大変でした(笑)。4年生の国家試験対策でその2年間分を取り戻した感じです。実習の前にこれだけ分かっていたら全然違っただろうな、と思います。4月から国家試験対策で得た知識量で病院に行くのが、今は楽しみです」

最初の2年間がコロナ禍だったのは、なかなか大変でしたね。

中野:
「先生との距離が近いことと、国家試験に強いことを理由にこの大学を選んだのですが、入学しても先生と全然会えないので最初は不安でした。でも、大学がチューター制度というのを展開してくれて、10人に一人担当の先生が付くようになったことに救われました。”やっと話せる先生が一人できた!”とホッとしたことを今でも覚えています。あと、下宿仲間と協力し合って、支え合ってコロナ禍を乗り越えました」

田中:
「私も支え合う仲間が近くにいてくれたことが支えになりました。私の下宿先はシェアハウスのようなところで、物理的に近い所に同級生や先輩がいたので、分からないことがあったらすぐ聞ける、寂しくなったらすぐ話せるというのも大きかったです。学内でも男女関係なく仲が良かったのも過ごしやすかったです」

水口:
「僕は実家から通っていたから、最初の2年間は地元の友人から刺激をもらっていたけれど、3年になってから大学内にも友人が増え始めて、同じ悩みを相談し合える仲間ができて本当に良かった。勉強量の多い看護大学に通う上で、仲間の存在はやっぱり重要だったと思います。行き帰りのバスの中で話したり、家で勉強するときに電話をつないだまま勉強したりしていました」

コロナ禍という試練を乗り越えて、無事に合格&卒業となりますが、今はどんな気持ちですか?

水口:
「この人なら絶対大丈夫、そんな風に思ってもらえるような責任感が強くて頼りがいのある看護師になりたいです。そのためにはまだまだ足りないことだらけなので、これから思いっきり頑張りたいです」

中野:
「患者さんに安心してもらえるような看護師になりたいです。知識があって、技術力が高いのはもちろん、ケアの丁寧さや患者さんの情報収集も、しっかりできているような。看護師1年目はとにかく、がっつり現場で働いて、自分でも勉強を続けようと思います」

田中:
「『人を尊敬して、人を愛する。そうすれば、それが自分にも返ってくるから』と、実習で担当させて頂いた患者様からもらった言葉があります。看護師として、会う人全員にそうやって関わっていきたいと思っています」

最後に、これを読んでいる高校生に何かメッセージがあれば教えてください。

水口:
「大変ではあるけれど、後悔しないように遊びも勉強も精一杯やってください!」

中野:
「この大学は、しっかりサポートしてくれます!勉強に不安があっても頑張りたい気持ちがあるなら是非チャレンジしてください」

田中:
「いっぱい遊んで、勉強も思いっきり頑張ってほしいと思います。4年生の国家試験対策のときも、皆と比べるのではなく、自分への眼差しを大切に、自分のペースで頑張ってください!」